くらしの法手帖

独立生活法律情報誌
2026 / 創刊号

手帖 02 / 借金・家計

返済が難しいときの債務整理メモ

借入先、残高、毎月の収支、督促、担保や保証を一つの表にまとめ、公的窓口へつなぐ準備。
このページの範囲一般情報日本国内個別判断なし

返済が難しいときは、新しい借入れで古い返済を埋める前に、全体を一つの表にします。分からない欄は空欄にせず「不明」と書き、相談時に確認する項目にします。

借入一覧に必要な欄

書く内容
借入先契約書や明細にある正式名称
残高確認日と金額。概算なら「概算」と明記
毎月の返済金額、引落日、遅れの有無
契約の種類カード、ローン、住宅、事業用など
担保・保証自宅、自動車、保証人など。分からなければ不明
通知督促、期限の利益喪失、裁判所書類などの到着日

家賃、光熱費、税、社会保険、医療費、養育費なども、毎月の支出として別表にします。生活を維持する支出を隠して返済可能額を大きく見せると、現実的な相談ができません。

裁判所からの書類は別にする

封筒を含めて保管し、届いた日を書きます。支払督促、訴状、差押えに関する書類などは、一般の督促状と手続が異なることがあります。書類の名称と期限を相談先へ正確に伝えてください。このページは期限の計算や手続の選択をしません。

公的な確認先

金融庁の多重債務相談窓口 は、全国の財務局窓口と、法テラス、弁護士会、司法書士会などの相談先を案内しています。金融庁は、一人で悩まず適切な窓口へ相談するよう案内しています。

法テラスの民事法律扶助 では、収入や資産などの条件を満たす人を対象に、弁護士・司法書士との無料相談や費用の立替えを行っています。利用には審査があります。

相談前にしないこと

  • 契約書、督促、裁判所書類を捨てない
  • 借入先や保証人へ、内容を理解しないまま新しい約束をしない
  • 暗証番号、本人確認書類、契約データを非公式な相手へ送らない
  • 「必ず減額できる」などの広告だけで依頼先を決めない

相談では、選択肢ごとの対象、費用、期間、生活や保証人への影響を確認します。